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コスタリカ産プレミアムコーヒー(2022.4)

ブログ画像(2022.4)

今月は、コスタリカ産のコーヒー豆です!

コスタリカでは、高品質なコーヒーの生産を維持するため、アラビカ種以外の栽培は法律で禁止されているほど、国を挙げてコーヒーの生産に力を入れています。
そのため、生産量の約50%がスペシャルティコーヒーとして取引されています。


元々、生産者は収穫した豆を農協や集荷業者に販売し収入を得ていましたが、洗浄や乾燥は業者にしてもらうため、その分のお金を取られてしまうので収入が少なくなっていました。

かつ、品質の良い豆を栽培している農家や、標高の高い危険な場所での収穫作業を行っている農家などにとっては、品質や栽培環境(標高)は考慮されていなかったため、不利な状況でもありました。
そこで、マイクロミル革命が起こり生産者が小規模な精製所(マイクロミル)を作り、収穫・精製・乾燥まで一貫して行えるようになりました。
小規模な精製所を作ることで、自分たちの手で栽培~輸出の手前まで丹精込めて精製できるようになり、業者を介さないためダイレクトに収入としてはいってくるようになったのです。

一生懸命作ったコーヒー豆は、農園やマイクロミルごとに販売され、標高や栽培環境も考慮されるようになったため、より高品質でこだわりの詰まったコーヒー豆ができあがります。


コスタリカでは、主に7つの地域でコーヒー豆の栽培が行われています。
今月のプレミアムコーヒーは、その地域の中で最も標高の高いタラス地区という地域で栽培された豆です。
このタラス地区は、朝晩の寒暖差が激しいため、豆が引き締まり、しっかりと糖分を蓄えた甘みが特長です。
「カンデリージャ ハニー」は、ラ・カンデリージャという名のマイクロミルで精製されています。
 ※マイクロミル=小規模精製所(コーヒー豆の栽培~洗浄、乾燥を一貫管理する場所)
「カンデリージャ」とは、スペイン語で「蛍」を意味し、このマイクロミルは、蛍が住み着くほど水がキレイなことから名づけられました。
ここでは、9人の兄弟が共同で運営し、栽培~洗浄、乾燥までを行っています。


コーヒー豆は、収穫→洗浄→乾燥の工程を経て輸出されます。
洗浄方法によってコーヒー豆の風味が左右されるのですが、「カンデリージャ ハニー」は、コスタリカ発祥といわれるハニープロセス製法によって、果肉を少し残したままの状態にすることで、果肉の成分が豆に移り、ハチミツを思わせる独特の香りが感じられるコーヒー豆が出来上がります。


洗浄後の乾燥工程は、とても重要で豆の品質に大きな影響を与えます。
うまく乾燥できていないと、カビになったり、虫食いになるためしっかり一粒一粒乾燥させることが重要となります。
ここのマイクロミルでは、2種類の乾燥方法で(アフリカンベットで2日間、コンクリートパティオで7日間)、じっくり丁寧に100%乾燥されます。

 ※アフリカンベッド…木や金属の棚に網(ネット)をかけて豆を広げて乾燥させる方法

 ※パティオ…コンクリートでできた広場一面に豆を広げて天日干しして乾燥させる方法
丁寧に洗浄され時間をかけて乾燥させるため、雑味がなくクリアで、ハニー製法による甘みと香りが楽しめる味わいに仕上がっています。